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私は頭痛持ちです。
週に1度程度の頻度ですが、これがかなりタチの悪い頭痛で
一旦頭痛を感じると本当に文字通り動けなくなってしまいます。
市販の鎮痛剤が効くのでそれほどでもないのかもしれませんが
その鎮痛剤も習慣性のためか効かなくなった商標もいくつかあります。
少し前から愛飲している頓服も2回目から効き始める事が多くなっており
次にどの薬にしようか今は決めかねているといった所です。
そういった状態でもキーボードを前にしているのは、
薬が効いていたせいもありますが、さくらたんの訪問にちょっと驚かされた為。
「……こういち、しんどいの?」
……やぁ、さくらたん。見ての通りです。
入ってきたの、気付きませんでした。
「また、頭痛?」
私、答えられず。
頭蓋がこの自室全体の大きさに感じる錯覚。
そこに風が、いや空気の流れが起こる度に激痛を与える自覚。
触覚や痛覚が存在しない脳が鉛のように感じられ。
自分の脈や鼓動がいちいち苦痛を与えることによる苛立ち。
特に、後頭部に質量のないハンマーで殴打されているかのような痛み。
さくらたんからの問いかけに呻きでもって応えたのかどうかそれさえもはっきりしない。
そうだ英語ではこんな苦痛の事を特別な単語で表現していましたっけ。
精神的な耐え難い苦痛を表現する際にも用いる……そうだ、こんな時にぴったりの表現、えと、なんだっけ。
だめだ思い出せない。
現状はハッキリ把握できる。
思考が、ままならない。
「さくらが、替わってあげられたらいいんだけど」
小さな胸に抱かれたのを自覚します。
「よしよし、こういち、よしよし」
さくらたんの心臓の音。自分以外のリズム。
「こんなところじゃなくて、ちゃんとお布団で寝た方がいいよ、ね?」
促されてよろよろと、四つんばいでベッドへどさり。
心臓が止まりそうな激痛。
「お台所には薬の袋があったから、もうお薬は飲んだのね?」
そう言ってハンカチを取り出して汗を拭いてくれるのです。
「大丈夫、すぐに良くなる。大丈夫。大丈夫」
髪をなで、額や首筋の汗を拭いてくれます。
「よしよし、大丈夫。大丈夫。さくらが、治してあげる」
うつぶせに寝ころんだ私の肩、首、背中と軽くマッサージ。
ああ、気持ち良い。
痛みを堪えるためか抵抗するためか、筋肉が収縮してしまっているようです。
緊張を意識できたためか薬が効いてきたからかマッサージのためか、
だんだん緊張が解けてきたように感じ。
大丈夫、大丈夫、と繰り返す声が呪文のように小さく響きそしてだんだん遠くなり。
私は眠っていたようです。
目覚めるとさくらたんは崩した正座のままベッドに突っ伏したまま眠っており。
起きあがる。頭痛はもう消えていました。
顔が冷たい。
気温のわりに涼しく感じていたのはさくらたんが氷枕を用意して敷いてくれていたからでしょう。
小学生でもやっぱり女の子。母性本能ってすごいですね。
6時間あけなければならない頓服を2時間で飲んだので
さすがにもう効いてくるはずだったのでしょうが、
さくらたんに看病されて治ったような後味。
愛おしい、と思ったけれど、見ると時計は19時30分。
余韻に浸る間もなく、慌ててさくらたんの家へ電話して送ってきました。
本当はこういった日は疲れているので早めに寝てしまう事に決めているのですが
母親に看てもらって安心して眠る子供のような自分を認めて、とにかく、何か残しておこうと打ち込んでおります。
週に1度程度の頻度ですが、これがかなりタチの悪い頭痛で
一旦頭痛を感じると本当に文字通り動けなくなってしまいます。
市販の鎮痛剤が効くのでそれほどでもないのかもしれませんが
その鎮痛剤も習慣性のためか効かなくなった商標もいくつかあります。
少し前から愛飲している頓服も2回目から効き始める事が多くなっており
次にどの薬にしようか今は決めかねているといった所です。
そういった状態でもキーボードを前にしているのは、
薬が効いていたせいもありますが、さくらたんの訪問にちょっと驚かされた為。
「……こういち、しんどいの?」
……やぁ、さくらたん。見ての通りです。
入ってきたの、気付きませんでした。
「また、頭痛?」
私、答えられず。
頭蓋がこの自室全体の大きさに感じる錯覚。
そこに風が、いや空気の流れが起こる度に激痛を与える自覚。
触覚や痛覚が存在しない脳が鉛のように感じられ。
自分の脈や鼓動がいちいち苦痛を与えることによる苛立ち。
特に、後頭部に質量のないハンマーで殴打されているかのような痛み。
さくらたんからの問いかけに呻きでもって応えたのかどうかそれさえもはっきりしない。
そうだ英語ではこんな苦痛の事を特別な単語で表現していましたっけ。
精神的な耐え難い苦痛を表現する際にも用いる……そうだ、こんな時にぴったりの表現、えと、なんだっけ。
だめだ思い出せない。
現状はハッキリ把握できる。
思考が、ままならない。
「さくらが、替わってあげられたらいいんだけど」
小さな胸に抱かれたのを自覚します。
「よしよし、こういち、よしよし」
さくらたんの心臓の音。自分以外のリズム。
「こんなところじゃなくて、ちゃんとお布団で寝た方がいいよ、ね?」
促されてよろよろと、四つんばいでベッドへどさり。
心臓が止まりそうな激痛。
「お台所には薬の袋があったから、もうお薬は飲んだのね?」
そう言ってハンカチを取り出して汗を拭いてくれるのです。
「大丈夫、すぐに良くなる。大丈夫。大丈夫」
髪をなで、額や首筋の汗を拭いてくれます。
「よしよし、大丈夫。大丈夫。さくらが、治してあげる」
うつぶせに寝ころんだ私の肩、首、背中と軽くマッサージ。
ああ、気持ち良い。
痛みを堪えるためか抵抗するためか、筋肉が収縮してしまっているようです。
緊張を意識できたためか薬が効いてきたからかマッサージのためか、
だんだん緊張が解けてきたように感じ。
大丈夫、大丈夫、と繰り返す声が呪文のように小さく響きそしてだんだん遠くなり。
私は眠っていたようです。
目覚めるとさくらたんは崩した正座のままベッドに突っ伏したまま眠っており。
起きあがる。頭痛はもう消えていました。
顔が冷たい。
気温のわりに涼しく感じていたのはさくらたんが氷枕を用意して敷いてくれていたからでしょう。
小学生でもやっぱり女の子。母性本能ってすごいですね。
6時間あけなければならない頓服を2時間で飲んだので
さすがにもう効いてくるはずだったのでしょうが、
さくらたんに看病されて治ったような後味。
愛おしい、と思ったけれど、見ると時計は19時30分。
余韻に浸る間もなく、慌ててさくらたんの家へ電話して送ってきました。
本当はこういった日は疲れているので早めに寝てしまう事に決めているのですが
母親に看てもらって安心して眠る子供のような自分を認めて、とにかく、何か残しておこうと打ち込んでおります。
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