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さくらたんのこと
さくらたんは私こういちが勤める小学校に通う5年生の女の子です。
今日は紫のセーターに例の黒いミニスカートに粗い編み目のスパッツとゆうおいでましでした。
てゆうか、その恰好で雑巾がけとかしたらパンツ見えません?
と卒業式の準備中ずっと思っていたのですが。
帰ってからのこと。
私の家にきまして、「今日はこういちの部屋掃除してあげる!」と何やら意気込んでいるのです。
いや、いいです、と断っても「今日とゆう今日は何がなんでも綺麗にしてやるの!」とふくれ、
腕まくりして片付けだすのです。
「汚ねぇ部屋だなぁオラこのオタクグッズは処分だ処分」などとぶつぶつ言いながらがんがん片付けています。
あっそれ捨てないでさくらたん。
なんだかんだ言いますがさくらたん片付けは上手だと思います。すごくてきぱきしてるし。
片付けた後は掃除機がけ。早い早い。
まぁそんなに広い部屋でもないのですぐ終わります。
「次は雑巾がけ!こういちはぼさっとしてないで雑巾作る!」
はいはいわかりましたよっと作った雑巾持って帰ってきて渡すと、
暑ッつい暑ッつい言いながらスパッツ脱いでます。
立ったままかたっぽだけ脱いでその足の指で器用に太腿からスパッツ剥いでしまって、私の座るソファにそのまま足の指でぽんとほうり投げます。
うわぁさくらたん女の子の汗って臭くないんですねってかなんでひじ掛けの私の顔に近いとこに置きますか?
畳もうと手に取るとさくらたんぴたりと止まり。
私が畳み終わって隣へ置くのを確認してから
「こういちニオイ嗅いだでしょ?」
ちょ、ちょっと!何をゆうんですかさくらたん!大体畳んでる所最初から最後まで見てたでしょ。
何もニオイを嗅いでいる場面はなかったと思いますが。
そう言うとさくらたんはその姿勢のまま両目だけを細め口の片端だけを上げてこう言いました。
「えー?……でもこういち、ニオイ好きでしょ」
びくっとしました。
小学生でありながらなんてことを言うんですかさくらたん。
マセてるとゆうか、一体全体どこでそんなことを覚えてきたんですか?
「ここに隠してある本に書いてあったよ」
る、ルイズっ娘クラブ…ッ!
「胸の小さいおんなのこのニオイにこうふんするオッサンの話ね。……民明書房刊?同人誌?」
うわぁぁそれ以上はストップ!
小学生はそうゆう知識がない方が萌え…じゃないその本は規格的にあと5年読んじゃいけません!
いや、あ、そうだ、掃除するんじゃなかったんですか!?
「まーいいけど…」
そう言って本をベッドのスプリングの下へ戻し雑巾がけをしだすさくらたん。
てゆうかスパッツ脱いだのは計算ですかさくらたん。
いや、ちょっ、見えてる部分ッ、オンナノコの一番大事な部分が布一枚を隔ててッ!
さくらたんが壁まで拭いていって、その復路は、ちょっと、目、合わせられない。
そうだ本でも読みましょうこんな時は全く興味がないような本でもそうだ教科書さくらたん持ってきた教科書読みましょうそうしましょう。
とんとん、とさくらたんの足音だけが部屋に響きます。
はぁちょっと落ち着いてきました。
さくらたん、ありがとうございます。雑巾がけまでして頂かなくても良かったんです、がッ!
痛い痛い!いきなりしなるようなローキックなんですか一体私が何をッ!?
見るとさくらたん顔を真っ赤にして目に涙をいっぱいためて。
「ちょっとこういち!何教科書とか読んでんのよ!せっかく私が掃除してるんだからちょっとは見てなさいよ!授業下手くそな癖に!私何のためにスパッツ脱いだと思ってんのよ!何もこういちの嗅覚を満たしてあげるためだけに脱いだんじゃないんだから!」
そんな横暴です、いきなり早口でまくしたてられても意味が分かりません!
「だから今は本読む時じゃないでしょホラ本置きなさい!」
ぎゃあ!さっき蹴った所と全く同じところをッ!
大体掃除してるところなんて見てなきゃいけないなんてことないでしょう!
「今日女子が掃除してるところうれしそうに見てた癖に!パンツだっていっぱい見てた癖に!」
嬉しそうだなんて問題発言です!そんなことないですよ!
「絶対あるもん!こういちの馬鹿!死んじゃえ!」
こらさくらたん死ねなんて言葉、いつも生指の先生が言っちゃいけないって注意してるでしょう!
「何よこんなときに!私だって、私だって見て欲しいって思うもん!すっごく恥ずかしかったのに!なのに!こういちったら学校じゃしれっとしちゃって!他の女子ばっかりちやほやしていちゃいちゃして!
てらさわこういち先生は変態でえっちなことばっかりしてくるって、校長先生に言いつけてやるんだから!」
いやそれはまずいですさくらたん!
ちょっ待って、あッ、ちょ!
出て行ってしまいました。
訓告戒告減棒出勤停止懲戒免職アンド夕方のニュース番組、すぐに連想できるものが頭をグルグル回ります。
勿論私こういちは青くなりながらさくらたんを追って出たのでした。