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研修2日目
島根から来た人に声を掛けられ知り合いになりました。
せっかくですから夕ごはんもご一緒にどうですか?私、のどぐろ食べたいなぁ。
おいしいおさかなです
島根の「野焼き」も教えてもらいました。野焼きとは、あご(トビウオ)のすり身に、「地伝酒」と呼ばれる出雲地方の調味料を加え蒸してから焼く、かまぼこですね。
とにかくサイズが大きいので炭火で焼きあげようとすると店内は熱気と煙でかなわないので、焼き台を戸外や軒先へ持ち出して家中総がかりで焼いたことから「野焼」というらしい。
で、地伝酒ってのは、醸造酒です。もち米を主原料とし、醸造に使う米こうじの量は日本酒の約二倍。じっくり熟成させるので、かなり濃厚な味。みりんの半分の甘味・日本酒の三倍から五倍の旨味を特徴とするんだそうで、これを使うことによって、、トビウオの生臭さを消しながらも旨みを引き出すんでしょう。
そんなこんなでおいしく飲んで、今日は暑かったですね、研修会場までそこそこ歩きましたし、早く汗流したいなぁ。そうだ宿が近いので、ウチ、来ません?そうしてうまいこと言って彼女連れ込んで、ルンルン気分でバスタブにお湯はっているとですよ。
はて、この線なんでしょう?バスタブ6割くらいのところに目立つ、黒い線。これ以上ためるな、ということかな?ふ、二人で入るし、フ、フヒヒ。この線はちょうど良いくらいか。そう思ってちょうど線の所で蛇口を閉め、これでよし、と。その瞬間。
突然バスルームのドアが閉まる大きな音。ついで施錠される鍵の音。
びっくりしましたよ、なにもそんな、大きな、音、出す必要……
私の言葉、途切れ途切れになったのは、彼女がバスカーテンごと私の背後から抱き着いてきたからで。そ、そんなやる気なんて、私てらさわ困っちゃいます。
でも、彼女の一言で凍る世界。
「こういち、何やってんの」
それはまごうことなきさくらさんの声。抱き着いてくる位置も、いつもの、さくらさんの身長から。
でもでも、ここは鳥取で、さくらさんはいないはず。何かの思い違いかと。落ち着けおちつけ。
私てらさわ、彼女の顔を確認しようとバスカーテンをはぐって、はぐって、でもカーテンは絡み付いて、なかなか彼女の姿が出てこない。その時、バスルームを外からノックする心配そうな声。
どうかしたの?大丈夫?彼女は外にいます。では、この、私に背後から抱き着いているコレは何?
「こういち、何やってんのって、聞いてるんだけど」
でもコレの声はまぎれもなくさくらさんの声で。冷やかに、落ち着き払ったさくらさんの声で。最早ドアの外からの声は聞こえない。汗が吹き出す。けど、寒い、寒い。なんだこれ。
慌ててバスタブの栓を抜くと、物凄い勢いでお湯がなくなり。ものの2秒かからずカラになったバスタブの排水口からさくらさんの声。
「てゆうか、ルンルン気分て。オシオキしてあげるから、ちょっと戻ってきなさい」
その刹那、私の身体も排水口に吸い寄せられ。
痛い痛い!こんな狭い所から人間の身体が、ガ。
排水口の面積単位で、皮膚も、肉も、骨も、内臓も、ミンチにされて吸い込まれ、私が連れ込んだ彼女がバスタブに見たのは、夥しい血液と、皮膚の一部、少しの肉塊と、それらに絡み付いた大量の毛髪。
島根から来た人に声を掛けられ知り合いになりました。
せっかくですから夕ごはんもご一緒にどうですか?私、のどぐろ食べたいなぁ。
おいしいおさかなです
島根の「野焼き」も教えてもらいました。野焼きとは、あご(トビウオ)のすり身に、「地伝酒」と呼ばれる出雲地方の調味料を加え蒸してから焼く、かまぼこですね。
とにかくサイズが大きいので炭火で焼きあげようとすると店内は熱気と煙でかなわないので、焼き台を戸外や軒先へ持ち出して家中総がかりで焼いたことから「野焼」というらしい。
で、地伝酒ってのは、醸造酒です。もち米を主原料とし、醸造に使う米こうじの量は日本酒の約二倍。じっくり熟成させるので、かなり濃厚な味。みりんの半分の甘味・日本酒の三倍から五倍の旨味を特徴とするんだそうで、これを使うことによって、、トビウオの生臭さを消しながらも旨みを引き出すんでしょう。
そんなこんなでおいしく飲んで、今日は暑かったですね、研修会場までそこそこ歩きましたし、早く汗流したいなぁ。そうだ宿が近いので、ウチ、来ません?そうしてうまいこと言って彼女連れ込んで、ルンルン気分でバスタブにお湯はっているとですよ。
はて、この線なんでしょう?バスタブ6割くらいのところに目立つ、黒い線。これ以上ためるな、ということかな?ふ、二人で入るし、フ、フヒヒ。この線はちょうど良いくらいか。そう思ってちょうど線の所で蛇口を閉め、これでよし、と。その瞬間。
突然バスルームのドアが閉まる大きな音。ついで施錠される鍵の音。
びっくりしましたよ、なにもそんな、大きな、音、出す必要……
私の言葉、途切れ途切れになったのは、彼女がバスカーテンごと私の背後から抱き着いてきたからで。そ、そんなやる気なんて、私てらさわ困っちゃいます。
でも、彼女の一言で凍る世界。
「こういち、何やってんの」
それはまごうことなきさくらさんの声。抱き着いてくる位置も、いつもの、さくらさんの身長から。
でもでも、ここは鳥取で、さくらさんはいないはず。何かの思い違いかと。落ち着けおちつけ。
私てらさわ、彼女の顔を確認しようとバスカーテンをはぐって、はぐって、でもカーテンは絡み付いて、なかなか彼女の姿が出てこない。その時、バスルームを外からノックする心配そうな声。
どうかしたの?大丈夫?彼女は外にいます。では、この、私に背後から抱き着いているコレは何?
「こういち、何やってんのって、聞いてるんだけど」
でもコレの声はまぎれもなくさくらさんの声で。冷やかに、落ち着き払ったさくらさんの声で。最早ドアの外からの声は聞こえない。汗が吹き出す。けど、寒い、寒い。なんだこれ。
慌ててバスタブの栓を抜くと、物凄い勢いでお湯がなくなり。ものの2秒かからずカラになったバスタブの排水口からさくらさんの声。
「てゆうか、ルンルン気分て。オシオキしてあげるから、ちょっと戻ってきなさい」
その刹那、私の身体も排水口に吸い寄せられ。
痛い痛い!こんな狭い所から人間の身体が、ガ。
排水口の面積単位で、皮膚も、肉も、骨も、内臓も、ミンチにされて吸い込まれ、私が連れ込んだ彼女がバスタブに見たのは、夥しい血液と、皮膚の一部、少しの肉塊と、それらに絡み付いた大量の毛髪。
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