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あけましておめでとうございます。

自分でもびっくりするくらいの大声出して目が覚めた寝言。


「ハニーバンタム!!」


どうも私はクイズ番組に出演していて、しかも決勝、まさに優勝が決まる設問、勢いよく早押しして叫んだ一言がこれ。

そんな初夢でした。

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いっぺん死んできました。
今日はさくらたんと言い争いしました。

理由は思い出せません。
他愛のないことです。
ほんと、たいしたことない口喧嘩なんですけど、お互い売り言葉に買い言葉で熱くなっちゃって。
取り出してきたはささやかな刃物。刃渡り十数センチの果物ナイフ。
身体だと致命傷になる、それくらい分かってる。

だから足にしたのに。

根本まで深々と刺さったナイフ。
脅かそうとしただけのつもりだったのか、或いは向こうがそのつもりで間合いを詰めたのか、今では全く思い出せません。
それよりまずい。
抜けない。
本当に刺すつもりなんかなかったのに、こんな小さなナイフなのに、抜けない。
焦る。
焦る。

抜けた!
あっだめ抜いちゃだめだった!
こんな事も忘れるなんて!
だめだ!だめだ!
止血!
長いタオル!バスタオル!

嘘みたいに吹き出す血、傷口、力の限りきつく縛ったけれど。
縛りすぎで組織が壊死するリスクより、止血のメリットを選んだはずなのに。

呼んだ救急車到着する前に、さくらたん失血ショックで脈も止まってしまって。
私にはどうすることもできない無力感。

思い返すは分岐点。
口論の時、私が折れていれば。
普段暴力なんて振りかざさないのに、ナイフなんて持ち出さなければ。
刺してしまった時、抜かなければ。

さくらたんは、私のはんぶんだった。
かけがえのない半身だった。

結局、私が殺したのは私自身だ。

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「てらさわせんせい~ほけんしつのたちばなせんせいは?」

職員室前を歩いていると3年生の女の子3人が聞いてきました。

橘先生は5年生のキャンプの付き添いでいないよ。
どうしたの?

そう応えると女の子たちは3人してこちらの顔を見つめてきます。
なんだか嬉しそう?

「え~?たちばなせんせいいないの?」
「おとこのことぶつかっちゃっていたいんだって~」
「まえからいたいところがまたいたくなっちゃって~」
「ね~ね~どうしよう~?」

云々。
まぁよくしゃべります。
3人よれば何とやらは低学年でも健在です。

どうやら患者さんは真ん中のショートカットの子らしく、
どうして痛いのか聞くと、両脇の子が説明してくれるのです。

「おとこのことぶつかって~」
「ちがうよ~わざとけったんだよ~」
「それでまえからいたかったところがー」

わかりましたわかりました。ぶつかって痛いんですね?
場所は……腰?
前から痛いのはどうして痛かったの?

「それもがっこうでぶつかってー」

やんちゃな男子の名前が出たのでなるほどと飲み込み。

じゃあ湿布かエアーサロンパスかなぁ。
職員室にはこのスプレーしかない。
どっちがいい?どっちも一緒だけど?

「しっぷ…」

じゃ保健室いこう。

大きめの湿布がきれていて探すのに手間取りながらも見つけだし、半分に切って、どこらへんが痛いの?と聞けば。
するすると服をたくしあげ、ショートパンツも、下着も、かなり際どい所まで下げて。

ここ?…こっち?

ふるふると頭をふれども決してこことは言わないショートの子。
下腹がぽっこりかわいくふくらんだ、さくらたんよりも見事な幼児体型をいちいち手でこのへん?と触れるのは、場所が場所だけになんだかイケナイ行為をしてるみたい。
心なしか当人も頬を少し赤く染めてはりますし。

ここ?

「うん…」

貼ってやると、ありがとうございましたとお礼を言って3人組は歩いていきました。

「ね~よかったね~」
「てらさわせんせいメガネしてなかったね~」
「ふふっ♪」
「メガネしてないてらさわせんせいも……」

なんて、語尾は聞き取れませんでしたが、ショートの子含め嬉しそうに去っていきました。
もしかして私、一部には人気だったりするのかな?

なんてにやにやしながら後片付けしてる時、視界に違和感。
私が向かっている白い整理棚、そこに納められている保健室によくある銀色の円柱型、消毒綿を保管する容器。
映った像はみまごうことなきさくらたん。

ただひとつ違うのは。完全におかしいのは。

「さくらだけって、言ったのに」

見間違えるはずのない。
ぎょっとするほど真っ青な顔でゆっくりとそう口を動かした銀色容器に映るさくらたん。
景色に対して真っ逆さま床上30cmほどに浮かんで静止。
手は腰の横、逆立ちをしている訳でもなく、しかし長い髪も重力に引かれることなく、ただただ逆さまに、居る。

振り返ると広い保健室にさくらたんの姿はありませんでしたが、心臓の鼓動はしばらく収まりませんでした。

その夜、さくらたんから電話がかかってきたのでその話をしてみたところ。

「あ、それはさくらの生霊だと思う」

へっ?

「あなたの事を思うばかりに」

ごぼり。

「さくらの魂は身体を抜けて」

ごば。ごぶ。

「魂だけがあなたのところへと」

ごぼ。がぶごぶっ。

えと、さくらたん、よく聞き取れないんですが。
それにこの音。
お風呂に逆さまに沈めた洗面器から漏れる空気のような、一体これ何の?

「湿布…」

ごぼごぼ。ごばがぱっ。

はい?

「さくらだけだって、言ってくれたのに。」

がばばっ。がばっ。

はい?いやさくらたん、お昼のは単に湿布貼ってあげただけで。

ごぽり。
そこで止まった水?の音。
聞こえてきたのは受話器からでなくクリアな生音。

「じゃあどうして部屋にその娘がいるのよ」

え。

振り返った私が最期に見たのは真っ逆さまなさくらたん。
「それ」に行き会った瞬間、私の命の灯は掻き消えた。

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自分が何歳なのか大人なのか子供なのかということは普段あまり気にしていません。
格別自分がこどもじゃないという反証はないものですが、
こういうことすると、おとな!って気がします。
こどもが1ホール1人で食べることなんてないもんね。

16号ケーキ

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